子どもたちには毎日楽しく、のびのびと過ごしてほしいと思いながら、親御さんにとっては「子供の学力」が気になるところ。
家でダラダラと過ごしていたりゲームばかりしている子供に、少しでも勉強すればいいのに、、と思ってしまいます。
私もずっとそう思っていました。子どもたちがゲームをしている間、心穏やかではないのです。
ですが、そういえば私だって子供の頃はゲームが好きで、何時間も費やしてたな、、と。
そう思えば、自分の子供なのですから、同じ道をたどるに決まっています。
我が家は、小学5年の息子と小学2の娘がおり、息子は幼稚園から公文をやっていました。
公文は毎日家で行わなければならないプリントがあり、子供にやらすのが大変。
試行錯誤の結果、今ではゲームの時間を楽しみながら、家庭学習の時間も取れるようになりました。
こんな方におすすめ
- 子供がゲームばかりしている
- 少しでも勉強時間を増やしたい
子供にとってゲームは楽しみの一つ。ですがゲームばかりしていては、親御さんとしては内心穏やかではありませんよね。
そこで、我が家で試してきた家庭学習の方法をお伝えしていきたいと思います。
ゲームの時間も勉強時間も、どちらも大事!
中毒性があるといわれている「ゲーム」。
ですが、お子さんが毎日楽しみにしているゲームを「悪」と捉えるのはもったいないことです。
ゲームは確かに中毒性があり、誰でも簡単に夢中になれるもの。
ゲームをしている子供の姿を見ていると、あの集中力を何かに活かせないかと思ってしまいます(笑)
では、なぜゲームは楽しいのでしょうか。
ゲームに夢中になる要素を見つけ出して、それを勉強にも活かせないかな?と思うようになりました。
どうしてゲームに夢中になるの?
ゲームって、簡単にクリアできてしまうとすぐに飽きてしまいますよね。
かといって、難し過ぎてもやる気を失ってしまいます。
「もうちょっとでクリアできたのに、、悔しい!」 そうやって何度もチャレンジしてしまいます。
ゲームに夢中になる原理
- 先の世界が気になる
- アイテムがもらえる
- 強くなる
- ちょっと難しい
- でも難しすぎない
これをクリアしたらどんな世界が待っているんだろう、、
見たこともない世界が待っていると思うと、つい先を覗きたくなってしまいます。
そんな、新しい刺激が詰まっているゲームに、子供が夢中になってしまうのも無理はありません。
この「ゲームに夢中になる仕組み」を勉強に当てはめることができたら、勉強にも夢中になれるものなのでしょうか。
ゲームに夢中になるように、勉強にも夢中になる?
「勉強はつまらない」。
私自身がそのような先入観を持っていたので、子供に勉強をやらせることは大変なことだと思っていました。
ですが、ゲームに夢中になる原理は「できるようになること」なのです。
どんなことでも、はじめはできなくて興味を持てなかったりします。
しかし、何かのきっかけでできるようになると、段々と面白みを感じられるようになる。
自分の思い通りに表現できるようになると、今度はもっとうまくなりたいと思うようになる。その過程で、いつの間にかのめり込んで夢中になります。
出来なかったことが出来るようになるのは、嬉しいものです。
その時のイメージが強いと、もっと先を見てみたくなるのかもしれません。
実はゲームには、夢中になれる要素がたくさん詰まっていたのです。
- 簡単に始められる
- ゲームをクリアするたびに達成感を味わえる
- 新しいステージが続く
ゲームオーバーになっても、また一から始めればいい。そう考えると諦めどころが見つかりません、笑
勉強やスポーツなどは、努力しても結果がすぐに表れるわけではないのに対し、ゲームならすぐに結果が表れます。
勉強が続かない理由の一つに「結果が出る前に飽きてしまう」というのが原因でもあるのです。
ゲームの時間を勉強時間に変える方法
すぐに結果が出ない。
頑張っても報われない。
ゲームも勉強も、頑張っても結果が出ないと、だんだんとやる気を失ってしまうもの。
ですが本来、人は成長欲求があるので、できるようになりたいという気持ちを持っているのです。
この「自分にもできた!」という感動を味わった子は、もっと成長していきたいと思うようになります。
ただやみくもに「勉強したほうがいい」と言ったとしても、やる気が出ないのは当たり前。
それよりも、知ることの楽しさや、できた!という喜びを感じさせてあげた方が、やる気が湧いてくるものです。
ゲーム感覚で勉強をする
まずは、勉強へのイメージが大事です。
勉強は面白くない?それともワクワクする?
例えば同じ勉強でも、新しい本を買って読む前の気持ちはどうでしょうか。自分の興味のある分野なら、もっと知りたいとなるでしょう。
飽きない勉強法
- 勉強の基本は「興味のあるものから」
- 夢中になれる力は絶大
- 集中力を身に付ける
我が家の息子の話ですが、公文を続けていた頃は、毎日5枚のプリントをこなすだけでもかなり大変でした。
「公文のプリントは大変だ」という先入観を、子供が持っていたからです。
鉛筆で字を書くことすら「大変だ」と思い込んでいましたから、字は汚いわやる気も出ないわで、無駄な時間を過ごしていたなと思ってしまいます。
一方で、ゲームの攻略本はどんなに分厚くても隅々まで読み、難しい漢字もスラスラと読めるようになっていました。
同じことを何度もやった方が力はつくのかもしれません。しかし面白みに欠けるので、思ったほど集中できず楽しくはないかもしれません。。
基礎学力を身に付ける作業は、同じことの繰り返しなので面白みを感じられません。
そこで、日ごろの成果を発揮できるのが「テスト」です。
我が家では、100点を取ったら100円ゲット!というチャレンジを設けました。
「えー⁉100円もあげちゃうの??」と思われそうですが、案外100点は取れないものです、笑
反対に、98点を取っても0円。
だから子供も本気で悔しがりますし、テストに本気で取り組むようになりました。
100点を味わうと、次も取りたくなる。
この方法だと「お金を上げないとやる気が出ないのでは?」と心配する親御さんもいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です。
はじめは、100円欲しさに子供も頑張るかと思いますが、次第に100点が取りたくて頑張れるようになります。
100点を取ると、、
- 学校でお友達に「凄い!」と言ってもらえる
- 先生にも一目置かれる
- 100円がもらえる
100点を取ると気分が良いのです。皆からの称賛を受けることで、100点の本当の威力を発揮します。
ゲームもそうですよね。友達とゲームがしたい本当の理由は「自分のプレイを見てほしいから」です。
しかも、嬉しい誤算もありました。
100点を取って手に入れた「100円」は、100円以上の価値を見出してくれたのです。
自分の努力によって得るものがあると「次も頑張ろう」と思えるものです。
勉強も本来は「おもしろいもの」
分からないことが分かるようになったり、できないことができるようになるのは、とても嬉しいものです。
しかも、その結果によって称賛されたり報酬を得ることで「次も頑張ろう!」という気持ちに繋がっていきます。
(報酬がないとチャレンジしない子にならない?)と思われがちですが、そんなことはありません。
自分にもできた!出来るって面白い!という気分を味わうと、もはや報酬などなくても自分でチャレンジするようになります。
自分の力を信じることができるからです。
そのきっかけとして「ゲームにはまる仕組み」を使って、勉強の面白さを実感できたらと思っています。